『沖縄コーヒーサミット2020」開催終了の報告です。

【2020年2月16日(日)開催。沖縄コーヒーサミット2020が無事終了しました】
 
沖縄コーヒーサミット2020in琉球大学(国際地域創造学部にて)が、無事開催しましたので
ご報告いたします。
 
 北風が強く吹くあいにくのお天気の中、700名を超えるお客様にお越しいただきました。
生産者会議、トークライブなど、生産に関するイベントも各回ほぼ満席。
広い講義室が埋まるのかと心配でしたが、コーヒー農家さんだけでなく、
一般の方もこれほどコーヒーに興味関心を持っているということに驚きました。
 
おいしい淹れ方教室も大盛況でした!
「THE CORNER COFFEE&BEANS」のバリスタ・末吉翔伍さんが講師を務め、
「味の好みや豆の違い、抽出方法などコーヒーの楽しみ方はさまざま。
「絶対こう!」ではなく、楽しみ方のひとつとして参考にしてほしい」と説明し、
ペーパードリップでの実演では、写真や動画に収める人だかりができるほど、
参加者の皆さんは熱心に聞き入っている様子でした。
 
[生産者会議の報告]★生産者会議★午前中の「生産者会議」10時30分~12時
多くの方々が入場され、大盛況で終了しました。
場所:文系講義棟会場A (2F/215教室 大講義室)
時間:10:30~12:00
司会:永峯さゆり(沖縄コーヒー協会事務局長)
コーディネーター:荒川雅志教授(琉球大学 国際地域創造学部・医学博士)
講師:台湾のコーヒー専門家 華偉傑氏、
   ウヤギー沖縄会長 近藤正隆氏、
   沖縄コーヒー協会会長 田崎聡氏
 
コロナウイルスの影響のため、ベトナムからの外国講師と中国からの
外国講師は来沖することができませんでしたが、
台湾からの外国講師、華偉傑氏に登壇していただきました。
 
外国講師:
華 偉傑氏  47歳 台湾
役職:自分のオリジナルコーヒーブランド「?彿魯岸」の代表
イギリス ノッティンガム・トレント大学 (Nottingham Trent University)
政治マーケティング(Political marketing)博士
コーヒー製造の展示と販売の工場建設を開始。
「コーヒー観光工場」を稼働させ、コーヒーツーリズムを展開。
 
コーヒーの生産者の方々、そしてコーヒーに興味のある参加者にとって、
華偉傑先生がお話した、台湾のコーヒー事情は、とても貴重なものだったかと思います。
近藤先生のコーヒーと福祉のお話や、そして、ベトナムと中国の講師の方々のプレゼンテーション資料を受け取り、
急遽、代行して壇上で講演しました、沖縄コーヒー協会会長田崎聡や理事の荒川雅志教授のお話も、
大変興味深いものでした。
生産者会議に出席した先生方、そして参加者の皆様、ありがとうございました。
 
[トークライブの報告]★トークライブ★午後の「トークライブ」13時30分~15時
場所:文系講義棟会場A (2F/215教室 大講義室)
司会:永峯さゆり(沖縄コーヒー協会事務局長)
コーディネーター 田﨑聡(沖縄コーヒー協会会長)
参加者:焙煎家・コーヒー栽培農家・カフェ経営者の皆様
宮古島・沖縄本島・石垣島・久米島・徳之島から
の生産者と県内の焙煎家の方々
奄美諸島の徳之島でコーヒー栽培を行っている、宮島珈琲農園の宮出博史さんに登壇していただきました。
珈琲栽培をはじめて4年目、2500本になったコーヒーの木が、台風によって全滅してしまった宮出さん。
それでもなお、「コーヒー作りは、育てていた畑が全滅してからハマった」と語る宮出さんの農園では、
10年という歳月を経て、ようやく300本の収穫までたどり着いたと言います
(『TABIRABO』「誰もやってないからおもしろい。国産コーヒーをゼロから育て、伝統技術で日本の味をデザインする――徳之島・宮出珈琲園」
https://tabi-labo.com/292537/japanese-coffee-tokunoshima-miyade?part=3&fbclid=IwAR1Noam7X-1ApvvhaZde28H6UFI4GYSVOw3KbOpPx39z46giaJxJI3ua_0Q)。
宮出農園で栽培している、無施肥、無農薬で栽培収穫したコーヒー豆(定温熟成のイエローブルボン100%singleorigin)や、
自ら研究し、コーヒーのくず豆を利用して作り出したニューコンセプトコーヒー(くず豆ブレンド)のお話はもちろん、
コーヒー栽培の苦労話など、コーヒーに関する濃いエピソードを話していただき、会場はすごく盛り上がりました。
宮出さん、ありがとうございました!
 
[沖縄珈琲の植木市の報告]時間:10:00~17:00(一日中)
場所:文系講義棟入り口付近
 
国産コーヒー生産者の皆様が、自慢のコーヒー苗を、サミット価格(格安)で販売しました。
苗木は3つのサイズから選ぶことができました。ポッドに入った小サイズの苗木と
、30〜40センチの中サイズの苗木、そしてコーヒーの実がついた大サイズの苗木の3サイズ。
種類は全て、アラビカ種のムンドノーボとイエローブルボン(ブルボン種)でした。
寒い中、外で開催していた植木市でしたが、多くのお客様に苗を購入していただきました。
また、栽培方法や就農についての相談も受け付けていたので、
参加者の皆さんと生産者の方の交流する機会もつくることができました。
 
生産者の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。
 
はじめての開催、大学構内という場所、前日までの陽気が嘘のような大雨・強い北風と冷え込み、
さらには新型コロナウイルスによる多くの変更…
至らないところも多かったかもしれませんが、
各ブースの皆さま、キッチンカーご出店いただいた皆さまのご協力もあり、
無事に開催することができました。
 
そんな中、お越しくださった皆さまに心から感謝いたします。
コーヒーが飲めるようになるまでの過程にふれることで、
農業・産業の視点で見る「沖縄県産コーヒー」に
少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
 
ありがとうございました!
 
沖縄コーヒーサミット運営実行委員会メンバー 一同より




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