私たち一般社団法人食の風は、世界のスローフード運動1.小さな生産者を守る2.生物多様性を尊重する3.味覚教育を行うことを推進し、日本の伝統的な食と農、そして「医食農同源」の健康的な生活を目指していきます。近年における食と農の周辺世界には、農薬や除草剤、遺伝子組み換え作物やゲノム食品、食品添加物や放射能、電磁波、プラスティックなどの問題が山積みとなっています。こうした問題は、最早、国家を超え、地球規模の深刻な環境問題となって、未来の子供たちへ負の遺産を残していくことになります。食と農と健康に関して、私たちが無関心でいることは、むしろ罪であるといえるでしょう。新型コロナウィルスが蔓延し、人々のコミュニケーションが希薄になってきている今こそ、私たちは、食と農の問題を真剣に考えていかなければならないのです。
21世紀になっても、世界的規模の気候変動による大きな自然災害や、戦争による人災は一向に止むことがなく、残念ながらむしろ拡大していると言わざるをえません。そして、大規模複合商業施設の地方進出によって、大量生産、大量消費の金融経済資本主義による一極集中型の経済社会は、地域の商店街をシャッター通りにしてしまいました。私たち一般社団法人食の風は、こうした経済効率優先の消費社会をもう一度見直し、本来の「地域のための地域による生産と消費社会、食と農と健康的な生活」を取り戻す活動を実践していきます。是非、この活動にご理解いただき、ご支援、ご参加の程、よろしくお願いいたします。
一般社団法人食の風 代表理事 田﨑聡