最近では、「食の安全・安心」や「食育」という言葉を新聞やテレビで報道されなかった日がないほど、食に関するニュースに事欠かなくなってきました。賞味期限や産地の偽証問題、中国をはじめとした輸入食品の残留農薬の問題、狂牛病や鳥インフルエンザ等の伝染病問題、などなどこの手の話題には事欠かきません。このままいけば、日本の自給率は40%を切ってどんどん下がっていくことが予想されます。

沖縄は、その中でも27%と低く、最近では肥満率1位、死亡率も13位と、食と健康に対する無関心さが浮き彫りとなっている実態が報道されています。これは、車社会、欧米型ファーストフードの影響が如実に現れている証左だと言えます。

今こそ、食の大切さを親子ともども考え、食育を実践しなければ沖縄の未来は、高額医療の高齢者やキレる子供たちでいっぱいになってしまいます。食は、楽しく、おいしく、きれいでなければ意味がありません。持続可能な楽しく健康的な食育を、ぜひ一緒に農的生活から実践しましょう。

この活動について教えて下さい

一般社団法人食の風は、スローフード運動(1.小さな生産者を守る 2.生物多様性を尊重する 3。味覚教育を行う)を推進し、生産者と消費者を結ぶ役割を果たす活動を行っています。
主な事業は
1.沖縄食材スペシャリスト検定の実施
2.CSA(地域支援型農業)の実施
3.フードデザインをコンセプトにした料理人による地産地消料理の開発と料理講習
4.滞在型市民農園と都市農業による共生交流事業
の4つです。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

生産者と消費者の距離があまりにも離れていることに危機感を覚えてこの活動を始めました。医・食・農同源の本来の日本の姿を再現していきたいと感じたからです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

農水産業は、経済の論理では語れない土や海などの自然と携われる喜びがあります。収穫や栽培、加工など自然を相手に物をつくっていくことを共同作業で行うことに価値を見出すことができます。そこに生きがいを感じます。

今後の夢と目標を教えてください

今後は、スローフード食科学大学のような医・食・農の知識を学ぶことのできる実践的な大学を創っていきたいです。日本の誇る食文化を体系的・実践的に学ぶ教育機関を創っていきたいと思っています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

体験農業・体験漁業、滞在型市民農園、スローフード、パーマカルチャー、都市農業、有機農業、食育、伝統的郷土料理、アグロエコロジー、医食同源、薬膳料理、帰農、在来種、生物多様性など持続可能な農的生活に興味のある方にぜひご参加ください。