食の風とは
今、世界的に食糧危機、食の安全・安心が注目されています。また、日本の「食」の問題がこれほどまでに問われてきたことは、未だかつてなかったことです。
米をはじめとした主要穀物の食糧危機問題、高齢化による農業後継者・固定資産税の問題、流通業界主導型の農水産業のコスト割れの問題、遺伝子組み換え作物の問題、食品添加物や輸入品残留農薬の問題、使い回しや賞味期限、産地偽装問題、等数え上げたらきりがないほどの問題が山積みです。
今こそ、絶望的な日本の食糧自給率を、何とかキューバと同じように40% から100% へ盛り返すためにも、若年層や団塊世代の帰農、都市農業、パーマカルチャー、学校菜園、食育等をスローフード運動とともに加速させていかなければなりません。
我々に、残された時間はないのです。現在、自給率が27%しかない沖縄は、肥満率が男女とも全国ワーストになってしまいました。これは、戦後の急速な食の欧米化によるものであることは、明らかです。沖縄は、キューバと同じように台風の多い亜熱帯の農業を構築していかなければなりません。
そこで私たちは、新たに” 食の風“プロジェクトを立ち上げ、農村と都市、観光と医療をつなげるための、より具体的な活動を起こしていこうと考えています。「農家楽」「アグリツーリズモ」「グリーンツーリズム」「クラインガルテン」「エコヴィレッジ」「団塊帰農」など、都市部の人々が農家の畑仕事を手伝って民泊したり、週末農業や土木建築業の帰農、といった現象も増加しています。
私たちは今日、生産現場から、あまりにも遠く離れてしまった日本の消費者を、もう一度持続可能な農的生活に戻し、食生活を改善し、沖縄の健康長寿を取り戻すために、新たな食育と『食の風』を沖縄から全国、そしてアジアに起こしていかなければなりません。
皆様とともに、このプロジェクトを成功させていきたいと考えておりますので、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
令和3年4月1日
食の風は、
令和2年7月15日に、NPO法人から一般社団法人食の風に社名変更いたしました。
一般社団法人食の風 代表理事 田崎聡